2018年07月14日

最後の最期まで前向きに生き切る

「浜までは海女も蓑(みの)着る時雨(しぐれ)かな」

これを詠んだのは江戸時代の俳人、滝瓢水です。

これから海に潜(もぐ)る海女が、雨を避けるために蓑を着て浜に向かう。

どうせ海に入れば濡れてしまうのに、なぜ蓑を着る必要があるのでしょうか。

浜までは濡れずに行きたい、というのが海女の気持ちなのです。


つまり人間は、少しでも自分を愛(いと)おしみ、最後まで努力を重ねていかなければならないのです。

この句の「浜」を「死}と捉えれば、一層味わいが深まります。

どうせ仕事を辞めたんだから、どうせ老い先短いんだから、と投げやりになるのが年寄りの一番よくないところです。

死ぬ時までは、とにかく蓑を着る。日が照り付ければ日傘を差す。


そうして最後の最後まで前向きに、少しでも美しく立派に生きる努力を重ねていくべきではないでしょうか。
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